オーナー紹介 OWNER INTRODUCTION
Owner
Noriyasu Suzuki
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絵画との出会い
鈴木と絵画との最初の出会いは、大学3年の時のヨーロッパ旅行だ。ルーブル美術館を訪問し、レンブラントのキリストの誕生を描いた絵の壮大さには驚愕した。当時はまだ名作『モナ・リザ』も無防備に飾られ、身近に見られるようになっていた。あまりの気軽さに、正直「あ、こんなものか」と思ったという。モンマルトルの丘に行った時は、スケッチをしている画家や市民がそこら中にいた。芸術が身近にある、と思った。美術や芸術はかしこまった難しいものではなく、普段からそこにあるもの、がいい。そんな考えから、自ら経営する店舗には著名な陶磁器や壺などを惜しげもなく飾った。
実際に絵画を集め始めたのはここ10年以内と新しいが、一流と呼ばれる作品はやはり良い。絵があれば場の雰囲気がガラリと変わる。高塚省吾の絵の中の女性の眼差しには今でもグッとくる。 商売をして利益が出ようとも、現金をただ残すのではなく、良い絵に換えて多くの人に見てもらいたい。楽しんでもらいたいという思いがある。一流を観れば、心が豊かになる。そんな思いを感じてもらいたいと思っている。 -
レンタル事業に寄せる思い
2017年、彼は病から肝臓を患い余命宣告を受けた。東京の病院で大手術に臨み、およそ1年に及ぶ入院生活を経て2019年5月に無事退院した。いまは“有難くいただいた命”として、ますます世のため人のため、地域を元気にしたいという思いが強くなっている。それが自分の楽しみにもつながっている。
「仕事もし、さんざん遊んでもきたけど、良いものを見る目は養ってきたつもり。芸術はプロではないけれど、俺自身が選んだ価値観を楽しんでもらいたい」「気軽に楽しめる、それがレンタルのいいところだよね」と話している。
「残りの人生、さらに人を愉しませ、夢を与える」をモットーに、ますます血気盛んな鈴木である。
「一流」を持つとプライドが持てる。
人をねたむ気にもならない。
そこがいいんだ。
1952年 安中市生まれ。1887年創業の寿司処 「初日」 四代目として生を受け、寿司職人である父・徳治の背中を見て育つ。高校時代からマグロ専門の卸問屋でアルバイトをする。大学3年の時、ヨーロッパを旅行しルーブル美術館などを訪問。レンブラントやレオナルド・ダ・ヴィンチなどの名画に衝撃を受ける。
大学卒業と同時に、前橋市千代田町の、屋号「寿司屋」で板前兼店長となる。
その後、店舗を現在の前橋市六供町へと移転し、2004年、「初日総本店」の四代目兼代表取締役に就任。隣接する一日一組貸し切り限定の高級離れ「舞扇」も好評を得ている。地元前橋市の商工会や飲食業組合の要職も多数歴任。2016年から会長。現在、前橋周辺商店街連絡協議会副会長。
30代の頃から、寿司職人にとどまることなく、バーや居酒屋、お好み焼き店など広範囲に渡って経営に携わり、地元の経済振興に力を注いだ。
趣味は先代に続き、マイセンなどの磁器や国内の伊万里焼、京焼、信楽焼などの陶器収集。リヤドロの人形、エミールガレーも多数所持。カメラ、時計、バッグなどにも造詣が深い。